原付で日本一周

昨晩は東金市にあるネットカフェに泊まっていたので、今日は南房総の方面を目指し、南西に向かいます。

朝の7時半に出発し、お昼頃に南房総市にある「道の駅富楽里とみやま」への到着を目指します。ここでのお目当ては南房総ででとれた魚介を使った海鮮丼です。

しかし、この道中で今日一番の出来事が起こります。

君津市を少し過ぎたあたりで、白バイに捕まりました。

理由はスピードの出しすぎでした。原付の法定速度は30キロ。この時、僕は52キロ出てしまっていました。運転に慣れてきて、スピードを出しがちになっていたことは否めません。猛省します。

警察の方が「何ではるばる群馬から来たのか」という何気ない質問を投げかけたので、正直に「日本一周をしています。」と答えたら、驚くと同時に感動してくれました。この方も定年退職後にキャンピングカーを買って日本一周を予定しており、原付で日本一周するという話を聞いて、応援してくれたのです。最後に警察の方が、「旅の助けになるようなことはしてあげられないけど」と言ってペットボトルのブラックコーヒーをプレゼントしてくれました。この時の警察の方の言葉が忘れられません。それが、「このコーヒは警察官としては業務上渡せないけど、一人の人間としてのプレゼントだよ」というものです。純粋に応援していただいていることは本当に励みになりました。そして、日本一周5日目という早い段階でこの警察の方と出会えたことは幸運でした。このまま運転の意識が緩んだまま旅を続けていたら、いつか事故っていたことでしょう。この旅は急いで多くの場所をまわることではなく、ゆっくり確実に進んでいくことが大切なのです。このことに気づかせてもらえたことはとても大きなことでした。

この方は「旅の助けになるようなことはしてあげられないけど」と言っていましたが、この方が僕の速度違反を指摘してくれ、運転の意識を変えてくれたこと自体がこの旅にとって「大きな助け」です。本当に感謝してもし切れません。

この警察の方の思いとこの経験を無駄にしないためにも、安全運転でゆっくり、確実に進んでいきたいと思います。