日本一周前夜

Around Japan

 後期のテストも全て終わり、大学2年生も終わろうとしています。今年はコロナの影響で大学はオンライン、部活も十分にできないというイレギュラーな年となりました。昨年僕は、大学の編入試験を受けようとして勉強していたのですが、コロナの影響でTOEICが全部なくなってしまい、編入がおじゃんになってしまいました。そこそこに勉強していたので、ショックでしたが、これも1つの運命として受け入れることにしました。そしてこの出来事をきっかっけに僕は、大学生のうちにしたいと思っていたことの一つである、「日本一周」を実行に移そうと決断したのです。

 期間は明日2月3日からゴールデンウイークいっぱいまで。4月の講義は犠牲にします(笑)。講義がオンラインになれば全て丸く収まるのに。3か月の旅となるとそれなりの軍資金が必要になります。ちなみに移動手段は原付バイクです。冬の時期なので野宿も現実的ではなく、宿泊費だけでもかなり必要です。ということで、日本一周を決断した6月からバイトバイトの日々でした。奨学金をもらっているような立場なので貯金もありません。目標の軍資金50万円を目指してバイトを1つ増やし、3つ掛け持ちして今までバイトをしてきました。大学がオンラインになったのでオンデマンドの講義も多く、効率良くバイトに入れました。これはオンラインならではの良さでもあります。バイトに限らず、自分のやりたいことがしやすい環境だと思います。

 6月から今日まで1か月アベレージ12~13万円ほど稼いできたのですが、原付やその他備品を購入しなければいけなかったため、いくら生活を切りつめてもなかなか貯まりませんでした。しかし、祖父母のお年玉など思わぬ臨時収入が重なり、なんとか50万円弱まで貯まりました。

 このように、お金の面でもそうでしたが、この旅は僕一人だけのものではないことを感じさせられる出来事がありました。それは、友人や家族を含めた僕を取り巻く人々からの「応援」です。バイトも長期間休むことにもなるし、部活の人にも迷惑をかけてしまうにもかかわらず、みんな嫌な顔一つせず、応援してくれたのです。こんな突拍子もないことをバカにすることなく、応援してくれたのです。バイトだらけの日々を続けてこれたのも、このような人の言葉があったからだと思います。その中でも最も感動したのが、バイト先の方が「お守り」を作ってきてくれたことです。これをもらったときは本当に泣きそうになりました。また、下宿してからずっと通っている理容室の方からもシャンプーとトリートメントのセットを頂きました。感謝しかありません。少しでも多くのお土産話ができるように様々な体験をしたいです。

 正直、日本一周を決めた6月時点ではだれの力も借りずに自力でやってやろうと思っていました。勝手に一人でやろうと思っていたのです。しかし、今は一人だけの自己完結旅行ではなく、僕を支えてくれている人たちへの恩返しができるような旅を目指しています。

 いよいよ、明日出発です。最初は埼玉の友人宅を経由しつつ、祖父母宅と実家のある茨城に行って挨拶をしてから本格的に旅に出たいと思います。これから、思わぬ出来事が多々起こると思います。しかし、生きている限り、必ず日本一周してこの場所に帰ってきたいと思います。

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