本日の起床は朝5時。
この間もこれくらいの時間に起きた日がありました。
目的は同じです。
「雲海」を見に行きます!
今回は「備中松山城」の雲海です。なんと、片道50キロオーバー。
さすがに、またホテルに戻ってくるのも面倒くさいので、朝5時過ぎにチェックアウトして出かけました。
行きの記憶はほぼありません。朝バイトの時と同じ感じです。
しかし、極寒だったことだけは体が覚えていました。電熱グローブのHPが早々に無くなってしまい、そこからは地獄。そういえば、記憶だけでなく、手の感覚も無かったです(笑)。
凍えながら、展望台に到着。
その時の景色がこちら。

快晴。
雲海どころか雲一つありませんでした。
正直残念。あんなに寒い思いしたのに。
しかし、雲海がなくても朝日に照らされた備中松山城はきれいでした。
やはり、そう上手く行くもんじゃありませんね。これからも雲海チャレンジを続けていきたいと思います。
温かい飲み物を飲みつつ向かった先は、「倉敷」。
ここでの目当ては「大原美術館」。
大原美術館は「西洋美術」、「近代美術」を展示する美術館としては日本最初のものなんです!

この美術館は、大原孫座三郎が自身がパトロンとして援助していた洋画家である児嶋虎次郎に託して収集した西洋美術などを展示するために開館されたそう。
開館の時には惜しくもこの世を去っていた児嶋の功績を記念する意味もあるみたいです。
そのため、展示ブースには児嶋の作品だけを扱った場所があります。
大原美術館の目玉作品はたくさんありますが、その中でもエル・グレコの「受胎告知」とモネの「睡蓮」は絵画初心者の僕でも知っているほど有名です。
受胎告知 睡蓮
なんと、エル・グレコの作品は日本で二点しかありません。そのうちの一点がここ大原美術館にあるのです。因みにもう一点は上野の国立西洋美術館の「十字架のキリスト」です。
そんな貴重な作品が見れるなんて…
さらに、まじまじと美術館に行くのも初めてだったので、とてもワクワクしていました。
いざ、入場。
最初のブースにはモネの睡蓮をはじめとする西洋美術の巨匠たちの作品が。
「作者は何を思ってこの作品を描いたのか?、この描写の意味は何なのか?」などを考えながら見るのがとても楽しかったです。
正解なんて作者以外知らないので、実質誰も分かりません。自分なりの考えや感じ方を持つことに意義があると思っています。
唐突ですが、ここで僕が一番好きだった作品を紹介したいと思います。
それが、こちら。

児嶋虎次郎の「画室の夕」という作品が一番のお気に入りです。
理由は窓の外の描写にあります。
この写真ではよく分からないと思いますが、外の空と建物の色味が僕の知っている「夕」そのものだったのです。
まるで、自分がこの外から部屋を眺めているかのような錯覚に陥ってしまうほど、僕が今まで見てきた夕暮れの色味に近かったのです。
あたかも、この窓の外の世界を経験したことがあるかのような既視感と一種の懐かしさに襲われました。
こんな経験はもちろん初めてで、とても感銘を受けました。
今日は本当にこの美術館に来ることができてよかったと思います。
そして、これからも様々な美術館を回ってみたいです!
また何か新たな扉が開いた感じがしました(笑)。
なんだかんだ美術館に2時間半程いたのですが、体感あっという間でした!
いやぁ、とても濃密な時間を過ごしました~。
その後、倉敷の美観地区で岡山名物の白桃ソフトを食べて一休み。

一息付けたところで、本日の宿がある尾道へ。
今回は「あなごのねどこ」というゲストハウスに泊まるのですが、このゲストハウス名前の通りとても細い長い造りになっているんです。
エントランスにいくだけでもこんなに距離があります。
隠れ家みたいで楽しい!
今夜は近くのスーパーでパスタとミートソースを買ってきたので、大量のミートソーススパゲティを製造しました。

ボールいっぱいのパスタ。これにはオーナーさんも驚いていました(笑)。
しかし、パスタはコスパが最強!
これだけ食べても約250円。もっと安いところだと200円くらいでこの大盛りパスタが食べられます。
やはり、ちょっとした調理ができるのもゲストハウスの良いところです。
ゲストハウスでパスタは最強の節約術ですので、よかったら試してみてください!
明日はとうとうしまなみ海道を通って四国へ。
四国一周の幕開けです!
天気が不安ですが、無理せずに着実に進んでいこうと思います。
原付通算走行距離;約2631キロ
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