本日の目標は、「妻籠宿~馬籠宿の完歩」と「事故らずに阿智村の宿にたどり着く」のみ!
これが実はかなり大変だったりするのです。
出発地点の塩尻から妻籠宿までは約80キロ。この距離を、道路状態が不安な国道19号で走り抜けるというのはなかなか難易度高めです。
そんなことを考えていても何も始まらないので、道路が乾いてることを祈りながらいざ出発。
願いが届いたのか、少し濡れているところはあったものの、凍結しているところや車道に雪が残っているところはなく、約三時間で無事妻籠宿に到着。
妻籠宿は中山道42番目の宿場で、昔の宿場の姿のまんまの景観が残されていました。やはり、地域をあげて早期から行われた景観保全活動の賜物です。
実は、この妻籠宿は国の重要伝統的建造物群保存地区の最初の選定地区の一つらしく、先日訪れた「佐原の街並み」よりも早く選定されている国を代表する建造物群みたいです。
隣の宿場である馬籠宿まで、歩いていくと、「完歩証明書」というものにスタンプを押してもらえます。

せっかくの機会ですし、歩いて馬籠宿まで行くことにしました。
距離にして約8キロ。なかなかの距離です。しかし、僕自身歩くことは好きなので距離はそこまで問題ではありません。個人的に問題だったのが、「旧中山道」を通るか「国道7号」を通るかの選択です。

これが突如現れた旧中山道の入り口です。正直に言います。怖くて通るのを渋りました。
しかし、せっかく歩いていくのだから車で行ける7号よりも、旧中山道でいくのが筋が通っていると思い、意を決して旧中山道に足を踏み入れました。
「お願いだから熊さん冬眠しててね」と願いながら進んでいきました。
熊に出会うことなく、無事国道へ出ました。
しかし、再びすぐに旧中山道の山道へ足を踏み入れます。
山道を歩くこと数分、一軒の建物が見えてきました。
この建物は「一石栃立場茶屋」というもので、現在は無料の休憩所になっています。
ここで、僕は素晴らしい出会いをしました。
上の動画にもある通り、この茶屋の主人が温かいお茶とお餅で向かい入れてくれたのです。
正直、一人で山道を歩いていて少し不安だったので人と出会えて本当に良かった~。
この方も本当に気さくで優しく、一緒にお話しができてとてもうれしかったです。上の動画の他にもたくさんいろいろな話をしました。また、お話したいなぁ。
休憩も一段落し、いよいよ馬籠宿に向けて出発です。
3キロ程あるいて、馬籠に到着!
馬籠宿は妻籠宿の次の宿場である、43番目の宿場で、木曽11宿の最後に当たります。
火災によって、一度ほとんど焼失してしまったみたいですが、復元とは思えないくらいのクオリティでビックリしました。ここでは、名物のおやきを頂きました。

歩いて消費したカロリーを補ったところで、完歩証のスタンプをもらおうとして観光案内所へ向かおうとしたのですが、
「あれ、完歩証がない」
そう、さっきの茶屋に忘れてきてしまったのです。
今日中にスタンプをもらうことは諦め、完歩証を取りに向かうために茶屋の最寄りのバス停でバスを降ります。
そして、茶屋が見えるところに差し掛かった時、一人の人影が。
そう、あの主人がわざわざ待っていてくれたのです。感動の再開です!
この方は僕が降りたバス停の一個先のバス停で待っていてくれていたのですが、運転手さんに僕が一個手前で降りたことを聞いて、戻ってきてくれていました。
なんて優しい人なんだ。
茶屋の営業時間は15時までで、とっくに過ぎていたのに。
感謝しかありません。こんな素敵な人に出会えるなんて…
やっぱり旅は最高です。

原付通算走行距離;約1055キロ
コメント